君に、幸福あれ。そんな言葉、聞きたくも言いたくも無かった。
ねえ、どうして?どうして、決められた運命だといって、僕らは散り行く場所へと
葬られる?"幸"という文字すら存在しない場所も無い場所で?
そんなところに、幸福なんてあるはずがないじゃないか。
僕らに、幸福が訪れるわけ無いじゃないか。
それでも、そんなことを言っても、僕は戦い続けた。
たくさんの若き兵士が、その若さを捧げ散っていった。
戦場に咲く花のように儚く散っていった。
たくさんの名前が、消えていった。
それでも、そんな中、僕は戦い続けた。
あの日、雨のように飛び交う銃弾の中で、僕を庇って散っていった君。
僕が一番尊敬してた、君。無事で良かったと笑っていた。
強い精神と輝きを持っていた、君。そのとき僕にかけがいの無い時間をくれた。
散り行くときに、君が残した言葉。君が残した、名前。
その時、知ったのだ。君が戦い続けた理由を。
その時、見つけたのだ。僕が戦い続ける理由を。
そして、僕は剣を空高く捧げた。
君という勇気を、想いを、つないでいくために。
君の真実を、輝きを、失わないために。
僕は、戦い続けるということをこの空に誓おう。
そして、この空に僕の全てを捧げよう。
あの日、僕を庇い空に散った君よ。
僕は、どんな時も君の名を忘れない。君の涙を忘れない。
そして、僕は君の名と命にかけて生きてゆく、と空に約束した。
([JAMproject] Name〜君の名は〜 パロディ?)
(Last up 08/10/18)
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